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◇ 糖尿病予防にIoT活用 体重や歩数を医師が常時チェック!
〜 経産省、7月から実証事業開始 〜
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経済産業省は7月から、軽い糖尿病が疑われる会社員らの日々の体重や歩数を、インターネットを通じて意思が把握し、重症化予防につなげる実証事業を始める。
腕時計型の歩数計などを活用し、測定値に異常があれば産業医らがすぐに運動や食事の指導をする。あらゆるモノをインターネットでつなぐ「IoT」を健康管理に生かす新たな試みだ。
この事業では、糖尿病のリスクを示すヘモグロビンA1cが6.5%以上だが、薬の治療には至っていない人が対象となる。歩数は常に記録し、体重や血圧は毎日事業所で測る。測定したデータは自動的にコンピューターに送信され、食べ過ぎで体重が急に増えたり、あまり歩かない日が続いたりすると、本人や医師が持つタブレット端末窓の画面に警告が表示される。
トヨタ自動車、テルモ、コニカミノルタなどの企業や団体が7グループを作り、所属する社員ら計760人が参加する。
これまでは、医療関係者が患者の生活習慣を細かくチェックすることは難しく、生活習慣が改まらないまま、症状が悪化するケースが多かった。経産省は事業の効果を確かめ、参加団体を増やしたい考えだ。
どのような生活習慣指導が重症化予防に高い効果があったかも分析し、指導方法の改善に役立てる。
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