中友会広報では、以前より叙勲についてお知らせしてきたところです。今年も多くの方々の嬉しいお知らせをお待ちしております。新会員を迎え、改めて叙勲についてお知らせし、遺漏のないよう対応を心掛けておいてください。
我が国の栄典制度は、国家または公共に対する功労、あるいは社会の各分野における優れた行いを表彰する重要な制度として定着しているものです。時代の変化に伴い、政府では国民に親しまれる叙勲・褒賞を目指すために、栄典制度の見直しを行い、現在に至っているのです。叙勲には、春秋叙勲・高齢者叙勲・特別「死亡者」叙勲と3種類あります。いずれの場合も、推薦基準があるのです。校長経験者で我が国の学校教育「公立学校関係」の振興に貢献し、特に功績が顕著であることが認められる年齢70歳以上・ヘ育関係従事年数30年以上の方で、学校現場歴20年以上の方となっています。
1.春秋叙勲
現在、生存者に対する勲章・褒賞は毎年春秋の2回、春は4月29日の昭和の日、秋は11月3日の文化の日に実施され、新聞等で公表されております。栄典に関する有識者会議に諮り、受章者数が定められ決定。叙勲基準に達している方すべてが叙勲を受けられるものではないようです。
※ 東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県に在住される春秋叙勲受章の方々は内閣府のデータを基に会報でご紹介させていただきます。上記の都・県以外にご転居された場合は、お手数をおかけいたしますが、会報叙勲担当副会長へのご連絡をお願いいたします。
2.高齢者叙勲
春秋叙勲で叙勲されていない功労者のうち、満88歳になった方を春秋叙勲とは別に叙勲するもので、毎月誕生日の翌月1日付けで発令されます。発令の前に本人への確認や授与日程等の確認があります。
※ 春秋叙勲によって勲章を授与されていない功労者に対しては、年齢88歳に達した機会に勲章を授与することとし、昭和48年6月以降、毎月1日付けで実施しています。(内閣府ホームページより)
3.特別「死亡者」叙位・叙勲
国家公共に功労があった者が死亡した際に、生前の日に遡って発令される制度であり、通常の場合はこの叙勲と併せて叙位の発令が行われます。申請する場合は、最終勤務区市町村教育委員会・最終勤務校に早急に連絡することが大切です。死亡から10日を経過すると詮議されないことが多いのです。尚、死亡者叙勲については、本誌では確認・掲載していません。
※ 生前に叙勲を受章された方は、死亡時に叙位の申請を行うことができます。この申請が無い場合は叙位の授与はありません。申請は最終勤務校の区市町村教育委員会になります。
4.ヘ育功労の叙勲の種類と対象
瑞宝大綬章・瑞宝重光章・瑞宝中綬章・瑞宝小綬章・瑞宝双光章・瑞宝単光章の六つがあり、いずれも公務等に長年にわたり従事し、成績を挙げた者。主に元高等学校長・全日中会長経験者には瑞宝小綬章を、元小中学校長には瑞宝双光章が授与されています。
叙勲の申請については、最終勤務校の区市町村の教育委員会へ早急に連絡する必要があります。特に、「連絡先の確認」がとても大切です。
出典 中友会 会報115号
前叙勲担当副会長 八木紀子
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