ヒトの筋肉、骨、関節、軟骨などでできている運動器は、人間のあらゆる動きを支えている器官です。この運動器が加齢や生活習慣で衰え、歩けなくなってしまうなど、要介護状態になる危険性のある状態を、ロコモティブシンドローム(略称ロコモ)といいます。
超高齢社会を迎えた日本社会において、日本整形外科学会が提唱している概念です。
本人が気付かないうちに、どんどん進行するこのロコモ、その予備軍も含めると、なんと4,700万人になるとか。今後、日本人の高齢化が進むにつれてさらに増加するでしょう。いつまでも自分の足で歩いていくために、ロコモを予防して健康寿命を延ばしていきましょう。
これに関連した略語に「ロコトレ」があります。つまりロコモを予防改善するトレーニングのことです。
このコーナーで紹介する本は、整形外科医・石橋英明 著「ロコトレ健康法 〜 ふざ痛、腰痛もらくらく改善 〜 」 KKベストセラー社刊 1,286円(本体) 石橋医師は、「片足立ちで靴下がはけない」」「家の中でつまずく」など、日常生活に照らしてロコモのチェック点を具体的に示しています。
片足立ち、スクワットなどのロコトレの安全なやり方も、イラスト入りで分り易く解説している一冊です。 (参考 : 日本整形外科学会資料)
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