中友会(東京都公立中学校退職校長の会)
会員の皆さんの健康状況は会としても、たいへん関心の高いところです。
このページでは皆さんに役立つ、暮らしの安心 ・安全情報をお届けします。

前会長 岡野 仁司

暮らしの安全・安心情報
40.100歳以上 6万人超
39.マイナンバー制度
38.怒りは万病のもと!?
37.高齢者雇用の情報
36.健康長寿は歯と口から
35.メール便にご注意
34.緑茶やコーヒーの効果
33.かくれ脱水に要注意
32.スマホ操作 注意
31.認知機能の維持
30.Win10 無償提供
29.老後の生活費は
28.自律神経を整える
27.訪問商法に用心!
26.冬の入浴 要注意!
25.肺炎球菌ワクチン接種
24.リコール家電に要注意
23.Eメールの基本的マナー
22.自然災害への対応


No.01〜No.20









暮らしの安心・安全情報31


◇ 会員のヘルスケア・ヒント



低栄養で認知症リスクが倍増!



健康診断での血液検査項目にある、赤血球数やHDL(善玉)コレステロール値、アルブミン値が低いと、認知機能の低下が2〜3倍起きやすいとの研究結果を、東京都健康長寿センター研究所のグループがまとめた。

栄養が低い状態が将来のリスクを高めることを示す結果で、老年医学専門誌に近く発表する。

同研究所の谷口研究員らは、群馬県と新潟県に住む70歳以上の1,149人の暮らしぶりや健康状態を調べて、認知症が疑われる人などを除いた873人を追跡調査(2年7カ月)したものだ。調査開始時の赤血球数、(善玉)コレステロール値、アルブミン値をそれぞれ「低い」「普通」「高い」の3群に分け、その後の認知機能の変化との関係を調べた結果、それぞれの値が低い群は高い群に比べて2〜3倍、認知機能が低下しやすかった。

赤血球は鉄分、HDLコレステロールは脂質、アルブミンはたんぱく質の体内状態を示しており、これらの数値が低い、いわゆる「低栄養」の状態が認知症のリスクを高めていると考えられる。

谷口研究員は「高齢者は、認知機能を維持するためにも、粗食ではなく、肉や魚、牛乳などを積極的に摂った方がいい」と話している。


(2015/03/07)