中友会(東京都公立中学校退職校長の会)
会員の皆さんの健康状況は会としても、たいへん関心の高いところです。
このページでは皆さんに役立つ、暮らしの安心 ・安全情報をお届けします。

前会長 岡野 仁司

暮らしの安全・安心情報
40.100歳以上 6万人超
39.マイナンバー制度
38.怒りは万病のもと!?
37.高齢者雇用の情報
36.健康長寿は歯と口から
35.メール便にご注意
34.緑茶やコーヒーの効果
33.かくれ脱水に要注意
32.スマホ操作 注意
31.認知機能の維持
30.Win10 無償提供
29.老後の生活費は
28.自律神経を整える
27.訪問商法に用心!
26.冬の入浴 要注意!
25.肺炎球菌ワクチン接種
24.リコール家電に要注意
23.Eメールの基本的マナー
22.自然災害への対応


No.01〜No.20


















暮らしの安心・安全情報38


◇会員のヘルシーライフ・ヒント




◇  怒り(感情をぶつける行為)は万病のもと!?


シニア世代になると、若い時ほど怒りを爆発させることは少なくなっているが、「怒り(感情をぶつける行為)」が自律神経のバランスを乱す引き金になるといわれている。

人はどんなときに怒るのかをまとめてみると、次の5つが挙げられる。

@ 環境が悪いとき(暑い、騒々しいなど)

A 体調が悪いとき

B 気持ちに余裕がないとき

C 自信がないとき

D 予想外のことが起こったとき

これらが1つでも自分の身に降りかかると、人は怒りを覚える。人は、いくら怒りの悪影響がわっていても、憤りを抑えられない場合があるものだ。

怒った後は、正しい対処が大切である。すぐに平常心を取り戻すか、それとも嫌な気分を引きずって1日を過ごすか  ─ それがその人の健康か不健康かの分れ道になるのである。

怒りをエスカレートさせないためには、まずは「自分が怒っていること」を意識することだ。「今、自分は怒っているのか」「どんな状況で怒ったか」「何に対して、何が原因で怒っているのか」。これらを自問してみよう。答えが見つかれば、少しは落ち着くはずである。次に考えるのが、「怒りのメリット」。例えば、相手のミスが減り、改善が期待できれば張り合いもある。ただ、何も解決しないのであれば、自分と相手にストレスが募るだけである。

相手や自分を傷つけてまで怒る必要があるかを見つめよう。これがなかなか難しいものだ。それでも腹が立つときは、いったん怒りを「心の引き出し」に収めて見る。

自律神経のコンディションを立て直し、冷静な判断力を取り戻せば、原因や解決方法が見つかるかもしれない。よく、怒りは吐き出した方がいいといわれるが、その瞬間は確実に自律神経のバランスは乱れる。

「沈黙は金」という諺の通り、グッと堪えた方が健康には良いのである。一時的には交感神経は乱れるが、副交感神経が働き、自律神経のバランスが戻るからだ。とはいっても、誰から見ても正しいと思えることに対し、黙り込むのは賢明ではない。

きちんと怒り、相手を正しい道に誘うことは、大人として身に付けておきたい心得である。(資料:順天堂大学 小林弘幸教授の「健康講座」) 

  (2015/08/15)